脂漏性皮膚炎とたまに仕事についてのブログ

頑固な脂漏性皮膚炎と闘いながら、仕事やら何やらについてプロパガンダ無しで語ります。文章は堅めです♡

仕事(2)デパ地下

パチンコ店コーヒーレディを退職後、地元デパート地下食品街の募集案件の高時給に惹かれて応募し、運が良く採用となった私は、チルド部門の品出し・発注の担当となりました。

仕事内容は、朝に陳列棚に担当の食品を陳列し、陳列されたものが不足していれば補充し、お昼頃に翌日分の発注をかけ、たまにメーカーから依頼を受けてマネキン。

デパートに買い物に来るお客さんは品のいい風に見える方が多いですが、かたや従業員はどこの組織でもよくある男女の不倫話はもちろん、パート女性同士のイジメや無視等、内側の黒い部分が日々見え隠れしていました。

ただ私はまだ10代で従業員の中では若い方でしたので、それらのこととは無縁に平和に過ごしていました。一部の年配パート女性の若い男子学生バイトに猫撫で声で話す姿は目に余るものがありましたが。

平和に過ごしていたのですが、特に親しくしていた独身の同僚と食事に行った際、相談を持ちかけられました。

「チーフと不倫していて悩んでいる」とのこと。私の歓迎会の帰りにチーフから声をかけられ、密かに思いを寄せていたので嬉しくてつい・・とのことでした。それから関係は続いていると。

チーフは既婚で子供もいる30手前の明るい人で、学生バイトやパートからも好かれていました。私はそのギャップに驚いたのと同時に、裏切られたような気持ちになり、怒り心頭に発しました。

私がなんとかしてやりたいという10代の怖いもの知らずというか世間知らずさが炸裂し、翌日仕事時間中にも関わらず、非常階段にチーフを呼び出しました。同僚も同席で。

チーフが来て早々、「結婚しているくせに不倫なんかして、家族や○さん(同僚)がかわいそうだろ!!」と言い放つ私。突然のことにチーフはポカーンとし、同僚はオロオロ。

「何考えてんだよ!○さんのことが好きなのか遊びなのかどっちだよ!」「きもちわる!!」血気盛んな10代ですが、若さ故に語彙が少なさ過ぎでした。

チーフは冷静に「・・お前が言うことじゃないだろ?お前に関係ないだろ」と。

そう言われて妙に納得し何も言い返せなくなった私は、頭に血が上り、「もういいわ!あんたの元で働きたくないわ!辞めてやるよ!」と言い、身に付けていた三角巾とエプロンを外して床に投げつけ、呼出時間はものの1分程度で終了。私は仕事を放棄し帰宅してしまいました。

そして翌日普通に出勤しました。 チーフも同僚も。同僚は私に、昨日投げつけた三角巾とエプロンを渡してくれました。

が、チーフの気まずそうな雰囲気やら周りのただならぬ嫌な気配を感じ(特に男性従業員の私へ向ける目が明らかに変わりました)、その呼出事件から1ヶ月後に退職しました。パチンコ屋に続き、1年で退職。

その後同僚は数年勤めた後に退職し、今では結婚し子供も出産しました。

チーフは私が退職後の数ヶ月後に転勤となり、と同時に地元の北陸へ帰ったそうですが、わりとすぐに退職したそうです。私は他の従業員に不倫の件は話していませんので、何故転勤になったのかは不明です。

同僚は結婚するまで悩んでいました。ずっとチーフを好きだったそうで。

私のやったことは正しかったのか?同僚やチーフに少しでも良い影響を与えたのか?どちらも「NO」です。

不倫は他人が口を挟むことではなく、他人が口を挟んだところで当人同士の気持ちは変わりません。あの呼出事件後も二人は会っていたそうですし。

物理的に会えない距離になるか遊ぶ時間がなくなるか、もしくは全て失ってからでないと、気持ちに歯止めが効かないのでしょうかね。

純粋な人もしくはあまり異性関係のない人ほど、のめり込みやすいのでしょうか。

とにかく、他人の気持ちは他人には変えられない。ましてや10代という若さで大人のやり取りに口出しをするものではない。ということを実感した1年でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました♡