脂漏性皮膚炎とたまに仕事についてのブログ

頑固な脂漏性皮膚炎と闘いながら、仕事やら何やらについてプロパガンダ無しで語ります。文章は堅めです♡

仕事(4)トラック運転手

接客業で人間関係に少し疲れた私は、一人でできる仕事を考え、以前から車が好きで興味のあったトラック運転手を視野に入れてみました。

その為に、オートマ限定で取得した自動車免許を限定解除するべく、再度教習所へ通い始めました。1週間程度ほぼ毎日通い、金額は10万円かからない程度だったと記憶しています。

そして限定解除の修了後、トラック運転手の仕事を探し始めました。

求人広告を見て、「女性ドライバー活躍中!」の文言がある企業に的を絞り、自宅からおよそ30分程の場所にある会社へ応募しました。

ドライバー不足はこの時からあったのでしょうね。。ドライバー未経験でもすぐに採用が決まり、働くこととなりました。

それにしても。女性ドライバーがいるかと思いきや、私が入社する前に辞めており、女は私一人。

1ヶ月程度は見習いという形で、ベテランドライバーの補助で助手席に座っていました。

そして何を運んでいる会社かというと、2トンワイドの箱車(一般的なトラックで、こういうトラックです→)

で冷凍のお肉です。

私は未経験で何も情報を仕入れていなかったので、とりあえず女性がいるところであれば大丈夫だろうと鷹を括っていました。が、実際は女性ドライバーは既に辞めており、運ぶ荷物は当日に分かったという物凄い認識不足。

冷凍のお肉というのはすごく重いのです。一箱の重さは20キロ。それを2トントラックに手積みで箱(トラックの荷台)に満杯に積み、降ろす時も手降ろし。おおよそ150〜200箱前後。これが物凄く重労働でした。

私が入る前に辞めた女性も1ヶ月足らずの勤務期間だったそうで、これは女性がいても続かないわ、、と思っていました。

勤め先は、物流倉庫へ行く→トラック箱に冷凍お肉を満杯に積む→客先へそれを届ける→届け終えたらまた倉庫へ行き冷凍お肉を積み込み、という流れでした。

2トントラックに一箱20キロの冷凍お肉が満杯となると、もちろん過積載です。毎日過積載です。今は厳しくなったようですが、昔は過積載が当たり前でした。

そして、、積んでいたお肉はスーパーや弁当製造会社などに納品していたのですが、賞味期限が2年前のものだったり。冷凍してあるので何も問題なかったのだと思います。今でもそうなのでしょうか?それは分からないです。

毎日4時起きで化粧もせずに作業着を着て出社し、重たいお肉を積んで運ぶ作業をしていました。帰宅は21時過ぎ。

当時はナビがなく地図本で移動していたので、細い道へ迷い込み、行き着いた先は行き止まり。バックしながら1km程戻ったり、過積載で急坂が登れずクラッチが異常をきたし、帰りの高速で止まってしまったりと、困難は多々ありましたし重労働でしたが、一人での仕事は自分に合っていたようで、それなりに快適でした。

が!!

過積載がたたり、首都高速で事故を起こしてしまったのです。合流地点手前のカーブが続く道で、箱が重過ぎる状態でカーブが曲がりきれず、ブレーキを踏んだらもっとバランスを崩しトラックが横転するだろうと思い、もう頭の中では死がよぎっていました。ハンドル操作も出来ず、首都高の壁に激突し、弾みで合流地点の本線へ行ってしまい、本線から走ってきた大型トラックと衝突しました。

大型トラックであったのが不幸中の幸いと言いますか、これが軽自動車であれば、大変なことになっていたと思います。

大型トラックと衝突したことで私のトラックは止まりました。私の乗っていたトラックは、サイドミラーが粉砕してしまいました。

大型トラックの運転手の方は腰の痛みを訴えていたので、救急車を呼び、運ばれて行きました。

私は自分がどこか怪我をしていたのかすら分からず痛みなども忘れるほど、申し訳なさと悔しさでいっぱいでした。首都高も事故で大渋滞となり、渋滞の中ゆっくり走っている運転手や助手席の人に物凄く注目されたことが恥ずかしく、情けない気持ちでした。

事故の整理は1時間〜2時間程で終わり、会社まで事故トラックで帰ったのですが、サイドミラーも使えない状態で運転したことがまたさらに事故を起こしそうで物凄く恐怖でした。

それから3ヶ月程度、免責を払いながら(給与から天引き)助手として働いてはいましたが、過積載が原因の事故がトラウマになり、退職しました。当時で手取り15万円ほどで、免責が月10万円。

今思えば、免責は払いきれていない状態で退職となってしまいましたが、過積載をある意味強要していた会社側に責任は無かったのかと。毎日16時間労働で残業代も無く手取り15万円て。。自分のことながら、憂き身を窶しよくやっていたなと思います。

何も無知な状態で新しい仕事に就くと、場合によってはいいように使われるだけです。

今はインターネットでいくらでも事前に調べられる時代ですから、皆さんは自分なりに情報を精査し、納得のいく道へ進んでほしいと思います。

2024年問題が迫っていますが、中小零細の運送会社はそれに則って業務を続けられるのでしょうか。。ヤマト佐川等の大手ですら人員が足りていないとのことですし、配達を利用する側も、時間指定をしたりまとめて注文をする等配慮をする必要があります。

 

このブログが、皆様の人生に少しでもお役に立てましたら幸いです。